ここ数週間か、いや、もっと以前から。マスコミがこぞって声高に政権批判の材料として書いたり、言ったりしてたこと。
総理大臣が「ぶら下がり」に応じない。転じて、国民を無視してる、直接語りかけない。
「ぶら下がり」という嫌な“業界用語”。これまでのそのいわれなどは書いてきましたが。「囲み取材」という社もあるけれど。
総理番の若い記者が、歩く首相を「捕まえて」、あるいは「立ち止まらさせて」の問答。幹事社を思われる社の記者が、あらかじめ仲間内で打ち合わせた質問をメモにして読み上げるように問う無機質な質問。あらかじめ決められていた場合はテーブルが置かれ、ICレコーダーが山を成し。
ほとんど意味のないような数分間のインタビュー。棒読みの質問には棒読みで答えてやればいい。
鳩山はまでに公邸から官邸に行く際に立ち止まってそれに応じていた。つい“失言”。墓穴を掘る。
野田政権になってからのマスコミ論調。野田はぶら下がりに応じない。けしからんの一点張り。
それこそ金魚のうんこみたいにぞろぞろ後を付いて回るあなた方は何者の、何さまのつもり。はい、経験談踏まえての揶揄です。
天下の政治記者が、まるで犯罪をおかした芸能人の車に大声で何かを怒鳴っている光景と同じ。
通り一遍の雑駁な問いかけにいちいち答えてはいられない。国民の代表ぶるのはやめてよ、マスコミさん。
知性はコラムと認識してきた朝日新聞の天声人語。その天声人語氏までが付和雷同。
「立ち話のぶらさがり取材を拒み、報道陣の声掛けには無言」とこき下ろしている。記者会見もきのうがようやく三回目だとも。
声掛けに無言がいけないなら、それこそフェイスブックじゃないけれど、「おはようございます。総理、今朝のお気持ちは」って大声を掛けられたら「いいね!」ボタンをクリックすればいい。
どっかの社の誰かが「安全運転」と書けば翌日からの紙面はどこも「安全運転」。
まさに、皆で渡れば怖くないの世界。
だからどの紙面見ても同じ論調。ま、社説なるものではいささか違いのある社もあるものの。
以上、この論、決して野田擁護には非ず。世の中動かすのは俺たちだ、私たちだって多いなる勘違いをしているマスコミ諸兄への嫌み。そして怒り。
天声人語の下にあった本の広告。「しつこい怒りが消えてなくなる本」とあった。読んでみようかな(笑)。
しつこい怒りは亭主の中ではもろもろ消えませんよ。
2011年10月1日土曜日
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