2011年10月15日土曜日

「臭いものには蓋をしろ」

原発1~3号機が今も放出している放射性物質は毎時2億ベクレルだという。事故直後の800兆ベクレルに比べて約400万分に一だというが。

2億ベクレルという数値の意味するところはわからない。たとえ400万分の1に下がっているといっても放射性物質が放出されているという事実はかわりない。

きのうの郡山の空間放射能の平均値。0,81マイクロシーベルト。この数字の中に、今も放出されている物質の影響はあるのかないのか。もちろん郡山市以外でも同じ。土壌、地表汚染によるものなのかどうか。依然、わからないことだらけ。

原発1号機の原子炉建屋にカバー設置工事が完了。無残な姿をさらしていた1号機がクリーム色のカバーに覆われた。予定よりは遅れての完成。フィルター付きの換気装置があり、放射性物質の濃度を10分の1に低減できるという。
3、4号機はなんと来年の夏以降の工事開始だとか。

臭いものはもとから断たねばダメ。臭いものには蓋をしろ。思わず浮かぶ諺。もっとも臭いものには蓋をしろって諺の本来の意味は、失敗や悪事、人に知られたくない事柄を一時しのぎの手段で隠そうとすることのたとえ。なんか相通ずる意味合いもありかと。

昔あったトイレ洗剤のCMのフレーズ。「臭いにおいは元から断たねばダメ」。こっちの方がぴったりくるかな。でも、元はなかなか断てない原発。

元を断たねばと言っても冷温停止になっても断ったことにはならない。気のとおくなるような時日。

いわゆる風評被害も、デマも、過敏症も、元を断たない限り終わらないかも。

閣僚や政治家の資産公開。東電の株持っている人続々。だから「臭い」とは言いませんが。
長淵剛の被災地激励の歌ではないけれど、♪朝起きたら、国会議事堂に行こう、永田町に行こう、しょんべんひっかけて、口笛吹いてお家に帰ろう♪。

ささやかな「プロテストソング」。少なくとも彼は被災地の、原発避難民の子供たちを励まし、勇気づけた。自衛隊員も。

励ます力を持っている奴らを羨ましくも思う。

“チェルノブイリ”異聞

  ロシアがウクライナに侵攻し、またも多くの市民、日常が奪われて行く。 ウクライナという言葉、キエフという言葉、チェルノブイリ・・・。 そう、あの最大の原発事故を起こした地名の幾つか。 「チェルノブイリ原発事故」。1986年4月26日。 ウクライナの北部にあるその...