新聞で毎日欠かさず見るのが読者の投稿欄と首相動静。
投稿欄、沢山寄せられた中から担当者が“選別”して掲載する。担当の御気に召すか、召さないか。そこに意図はあるのかないのか。それも含めて見るのが面白い。
中には刮目させられる投稿がある。洞察力に富んだ意見も。様々な体験談も。
各紙の投稿欄に目を通して、“国民”が何を思っているのか、それを一つの「目安箱」と捉えるような政治家がいればいいのだけど。
大方は一面から二面、三面へと続く政治記事を読み、社説を読んで・・・ってことくらいか。
そして首相動静。夜の部。この一月くらいか、その前からか、レストランやホテル、料亭での大新聞社社長、テレビ局の社長、会長との会食が相次いでいた。
論説委員というのもあったような、解説委員というのもあったような。
今、官邸にはマスコミ対策のプロ中のプロがいる。余人をもって代えがたいような。飯島勲という。ご存知、小泉首相時の首席秘書官。小泉政治を取り仕切っていたのは、一部、彼の力によるところ大だった。
もちろん、推測の域をでないが、あくまで推測だけど、いわゆる「マスコミ対策」というのは彼がやっているに違いない。たしか肩書は内閣官房参与だったとおもうけれど。
その一つの証左。夜の会食にスポーツ紙も入れた、出版社の社長も入れていた。
彼の面様をもってして、怪僧ラスプーチンとか天一坊と言うのもなんだけど、優れた“側近”であることは間違い無し。
スポーツ紙を大事にするんだ。一番読まれている、特に若者にね。かつてそんな秘策を彼は語っていた。
佐藤内閣では産経新聞出身の楠田実という人が首席秘書官を務めていた。田中内閣では陰の実力秘書として早坂茂三がいた。東京タイムスの出身。
言葉は悪いが「毒をもって毒を制す」ってことか。
社長が総理と飯を食ったからと言って、その紙面作りが変わることは無いと信じる。
しかしあるではないですか。「同じ釜の飯を食った仲」っていうのが。
メシを食いながらどんな話をしたのか。表で待っている番記者は聞きたかったろうな。だれも語らない。社の幹部にも内容は言わないのかも。
しかし「無言の圧力」ってのもあるしな・・・。
御馳走になったのか割り勘だったのか。下衆はそんなことをも考える。割り勘はないだろう。お返しの食事の席を設けようとしても、それはたぶん受け入れられないだろう。
一宿一飯の恩義とも受けとめていないだろう。
大マスコミの社長さん達、皆、そこそこの高給取りだ。年俸億の人もいる。金持ち談義に花が咲く・・・これは貧乏人であるが故のヒガミ。
余計なことながら・・・。なんで「外食」なんだろう。馬鹿にならないぜその料金。うん、官房機密費があるな。
メシ食わして貰った覚えあるもん。
富谷の自宅でやればいいじゃないか。会食。ダメなんだろうな。出入りは張られているから。
ホテルだとあちこちに入口出口あるからな。いくらでも巻けるさ。秘書官と食事。こうある時は最も疑はなくっちゃ。密会ありだぜ。
なぜ自宅を勧めるのか。警護の警察官のこと。食事の場所には所轄の警護課前乗り。部屋の周囲をSPが固め。時には一般人は通行止めも。
家ならいつもの警護でいいのだし。
マスコミ幹部と首相とその側近。天下国家の話で盛り上がっているのか。
被災地の事が話題にされることはまずあり得ない。そんな社長の行動とは無関係に、被災地を毎日歩き取材する記者もいる。原稿を書く。地方版止まり。全国ネタにはなかなかならない・・・。それでも彼らは書き続ける。そこを見ているから。見てしまったから・・・。