2011年9月15日木曜日

「被害者」が「加害者」になるということ

ネットでは有名な現代ビジネス、端的に言えば講談社の電子版かな。そこの主催で昨夜「現代ビジネス特別企画、福島で“農業”を考える車座ミーティング」という“セミナー”がありました。単なる集まりろ言えばいのかな。
ユーストリーム、ニコニコ動画中継付きで。

福島県は農業県、商業都市といわれる郡山でも農家は沢山あります。市民は農業に大いに関心がある。NPO法人郡山農学校という組織があって、地元の農業活性化に意を注いでいる人たちもいます。他にも生産者たちが作っている「あおむしクラブ」など、いろいろなグループが。亭主はなぜか、その農学校の周辺徘徊人でありまして。徘徊だから農作業にはほとんど参加しないという。

司会は田原総一朗。なにせ昔の「お友達」。参加した農家も知り合い多し。のぞいてみました。
郡山の農家の代表といわきの農家の方が、いわばパネリスト。ゲストは農業ジャーナリストとでも呼べばいいのか。農業関係の雑誌を発刊している浅川芳裕さん。

久しぶりに会った田原さん、たしかに老けたが頭は冴えわたっている。小気味いい司会。的確なアドバイスや知見を述べる浅川さん。体験を語るパネリストや参加した農家の人たちの積極的発言。

あらためて明らかになってくる放射能汚染の実態。苦悶、苦闘する農家の実態。

福島県の農家の目下の最大の課題は、いわずとしれた「除染」。述べ480人の手を借りて表土を剥いだといういわきの方。ゼオライトで放射性物質吸着させての除染やっているという郡山の鈴木光一くん。

「安全な野菜を作っても安心してもらえない」。それが最大の悩み。線量計の数値だって安心材料にはなっていないという消費者心理の解きほぐし。

「農家の人が最大の被曝者、被害者です。原発爆発後も田畑で作業していた。当然外部被曝もあり。そして安全な野菜を買ってもらえないとなると、もうどうしようもない被害者」。これはまぎれもない事実。でも、彼らはめげていない。どうやったら安全、安心な野菜を消費者に買ってもらえるか、届けられるかに腐心している。「食」の供給者としてのプライドを持っている。
それが、いつの間にか「汚染された農産品を売っている、けしからんということで加害者扱いされる」。その不条理。未検出のものしか出荷していないのに、福島県産というだけで忌避される不条理。

当然のことながら田原さんや浅川さんからは様々な行政の怠慢が指摘されました。逃げ腰、及び腰、見て見ぬふり。既存の法律を盾にとっての無策。

ミーティングの結論めいたもの。「生産者と消費者が一緒になって、一同に会して、まともな専門家を招いて勉強会を何回もやりましょう。理解を深めあいましょう。ちゃんと測定しながら」。

「復興庁は福島に置こう」。相変わらずの田原節。「朝まで生テレビを郡山でやろう」。応援込めた田原節。

言いだしっぺの現代ビジネスさん、いろいろ企画してくれることでしょう。

今朝の報道。農地除染にはやはり表土剥ぎ取りが有効との農水省の実証試験結果。とっくに現場では実証済みだっていうのに。でも、効果あったのは間違いなし。絶対実行してくれよ。野田政権。
とりあえず暫定基準値超える農地、8300ヘクタールの除染をやってよ。

そういえば昨日、浅川さんが言っていました。おもしろかった。「日本は最大のトラクター大国。除染公共事業を国の施策にするべきだ」って。

郡山で新米とれたら食うぞ。野菜は毎日たらふく、ムシャムシャ食ってるぞ。徘徊亭主は。

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