野田新総理が高らかにかどうかはいざ知らず、とにかく政権の目標として「福島の再生なくして、元気な日本の再生なし」と宣言した。
そのお言葉、ありがたく頂戴しましょう。今のところは。さて何から手をつける。事故収束課、除染か。「再生」なるものがどんなに至難の業か。「再生」とは何を指すのか。
組閣工作の真っ最中、原発3キロ圏内の一時帰宅あり。相変わらずの二時間。
参加した人達のさまざまな思い。他人が推し量る術も無し。
悔しさ、無念。怒り・・・。
家の現状や、町の光景を見た参加者の一人が言う。「これで区切りがつきました。帰れないということがよくわかりました」。多くの人が故郷へ、自宅へ帰ることを諦めた。先祖代々の地を放棄する決意を固めた。酷である。酷なのだ。
3キロ圏内はもとより、20キロ圏内でも、人は住めないだろうと言う。菅が断言した。政府もそう思っているのだろう。それを、住めないということを押しつけることの反発を予想し、自ら諦めさせることにしようとした「一時帰宅」という“手段”。そんな思いさえしてくる。
自分達自身に判断させるという、一見民主的であって、実態は“自己責任”に追いやろうとするような“姑息”なやり方だとも。
野田くん、「再生」って容易なことではないのですよ。でも、再生した貰わねば。再生しないと。どこかに一抹でもいい「望み」を見ないと。
そう思っているのもつかの間。野田に外国人政治献金だとか。産経新聞。追随大手マスコミ。違法は違法。しかし、なにやら意図的な書き方。
子供の頃から面倒見てもらっていた焼肉屋のおばちゃんに何十万かの献金貰ったっていいじゃないの。それで政治信条や、政治が曲げられるの?。
要は国籍の問題なのか。日本の国籍持っていても、とんでもない悪さをしてこの国に害を与える奴もいる。草志会ってなんだい、市民の党ってなんだい?
高い給料払って、それを“ピンはね”して国民政治協会、自民党に献金させる東電のやり方。それは「是」なのか。
瑣末な献金疑惑よりも、再生への糸口を喉から手がでるように待っているのが福島県民の心情と思うが。
野田佳彦君よ。ふりかかった火の粉は払いなさい。今は、とりあえずキミしかいないのだよ。選ばれた以上は。有言実行と参りましょうや。とりあえず今日のところもエールにて。
2011年9月3日土曜日
“チェルノブイリ”異聞
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