きのう書いた東京・霞が関でのフォーラム。
基調講演の後の第二部は東北大学と福島大学の留学生のトークセッションでした。
東北大学からは中国人、インドネシア、マレーシアからの留学生。福島大学からは中国二人、ベトナム。
仙台で被災した子たちの困ったことは、やはり通信回線の途絶。揺れる中でどうしていいかわからず。近くに知り合いも無し。地震は未経験。本当の怖かったそうです。どうしていいのかわからない・・・・。多分パニックだったのでしょう。
そして困ったことが情報を得る手段が無いこと。テレビみてもよくわからない。ネットがつながったら中国のテレビを見て、そこの情報で行動したようです。
そのテレビの情報が“増幅”されていたかどうかはいざ知らず。
引率の先生の話。原発爆発以降、中国人留学生の間にチェーンメールが大量に来た。見せられた先生も判断に苦しんだ。3月何日に新潟港に中国から大型の客船が来る。みんな新潟に来てその船に乗って避難してくださいというような内容だった。そこに行った学生もいれば行かなかった学生も。先生は心配になって新潟港に行ってみた。そんな船はもちろん無い。学生たち大勢がうろうろしているだけ。とりあえず自分の学校の生徒だけを声を枯らして集め、“帰途”につかせた・・。
確かに震災後、爆発後、郡山でも、亭主のところにも「拡散」で多量のチェーンメールが来ていました。もちろん無視。拡散させた人に注意をしましたが。
一部の心無いネット族のやること。新潟港に行って片隅で集まる学生見ながらニタニタ笑っていたのか。
ネットの「闇」。一部の“識者”と称する人たちが最近、やたらと「情報リテラシー」なんて言葉使って論陣を張っているようですが。
福島大学のベトナム人留学生は言っていました。放射能のことがわからない。みんな怖いという。私は思いっきりおおきな口をあけて空気をいっぱい吸い込みたいのに。それをしていいのかどうか・・・と。
彼らのほとんどが避難所にボランティア活動。彼らの手助けに涙を流して喜んでくれる日本人を見たそうです。
日本人は秩序正しい、マナーに優れている。一様に言ってくれました。そして、これからも日本の良さを母国に発信したいと。
トークセッションを聞きながら、そこに混ざりたいという欲望を抑えるのに懸命でした。
スマートフォンの回線がそのうちパンクする、ソフトバンクとAUがアイフォンの奪い合いしてる。そんなことどうでもいい。災害時に、携帯電話が使えるようなインフラ整備が焦眉の急。通信会社の社会的責務だと。
2011年9月29日木曜日
“チェルノブイリ”異聞
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