2011年9月24日土曜日

「拡散」

拡散。文字通り解釈すれば、広がり散らばることを意味します。
放射能汚染下にある福島県民、」いや、その近隣の人達にとっては「拡散」はイコール放射性物質が広がり飛び散ることに直結します。
拡散という言葉や文字には敏感に反応してしまう。

昨日も原発1号機で水素検出。窒素で酸素を封じ込めているから水素爆発の危険性は少ないという報道。そして原発は微量な放射性物質を出しているが、拡散の危険性は無いと東電が言っているとか。

風に乗って、雨で落とされ。拡散した放射性物質に、県民は日々戦々恐々なのです。

二本松の一部の米からは暫定基準値超えた玄米。本検査しても多分検出されるでしょう。500ベクレル以上の放射能が。

原発から60キロ以上ある二本松で米が・・・。農家は悲惨です。風評は多分「拡散」されることでしょう。生産高全国4位を占める福島の米が・・・。


震災後、ツイッターで使われる用語。これもネット用語というのか、ツイッター用語というのか。「拡散希望」「拡散お願いします」という“つぶやき”が大量に“放出”されています。
もちろん“善意”のつぶやき。どこで炊き出しやっているとか、ボランティア募集とか、被災地支援が主目的なものが多いのですが、時々、デマに類するもの、有りえない危機、危険を言い募るものもあります。

ツィッター上で「拡散」という字を見ると無性に違和感を感じます。ネット上での言語の貧困さを感じます。

拡散希望を言っている人は大概が完全匿名。顔写真も無し。出元不明。「拡散希望」の文字に条件反射のようにリツイートする人達。

どっかで「風評被害」(この言葉も嫌いなんですが)をよぶ“拡散希望”。
こんな時です。匿名はやめませんか。ツィッター名は「匿名」でも、写真からたどれば実名や身元がわかるようにしませんか。

限りなくネット信奉者の人がいます。ネットだけは本当の事を言っている、既存メディアは信頼出来ないって。はたしてそうかな。

亭主はツイッター名は「karakarajii」と名乗っていますが、本名も記載しています。住処も。HPには経歴その他も記しています。たどれば身元ばればれ。
写真は愛犬を使っていましたが、実物に替えました。顔に自信はないけれど。

Karakarajiiはからから亭の延長線上で使った名前。匿名のつもりはさらさらなし。

例え善意であっても、それが社会的に意義がある内容であっても、それをフオロワーに伝え広めるために、拡散希望という呼びかけはやめて欲しいな。

原発爆発後から増えだした拡散希望の文字。ひさしく見なかったらまたぞろ“復活”の兆候。

原発被害者には「拡散」という言葉は嫌な言葉なのです

“チェルノブイリ”異聞

  ロシアがウクライナに侵攻し、またも多くの市民、日常が奪われて行く。 ウクライナという言葉、キエフという言葉、チェルノブイリ・・・。 そう、あの最大の原発事故を起こした地名の幾つか。 「チェルノブイリ原発事故」。1986年4月26日。 ウクライナの北部にあるその...