2014年9月17日水曜日

県民しらける県知事選

福島県知事選。全国でどれくらいの関心があるかどうかはわからない。
永田町では安倍政権への影響だけで語られていること。

その安倍はきょうは福島に来ているとか。金魚のウンコ引き連れて。

それなりに歓迎されている様子。怖いもの見たさってことではないと思うけど。

井戸川克隆前双葉町長が突如(僕にはそう見える)県知事選への出馬を表明した。

反原発運動、それも、どうも一枚岩では無いようだが、だから、政権から足元見られて、甘く見られているのだろうが、いつの間にか、井戸川はその「運動」のシンボルのようにされ、そのお神輿に乗ってしまった。
“英雄”ともされてしまった。漫画の件はともかく・・・。

双葉町民に電話して聞いた。「井戸川さんがどうしようが俺たちには関係ないさ。今となっては」。しらけていた。

線量見直し、避難区域再編、中間貯蔵施設建設反対。そんなことが主張のようだ。
多分、県外から「運動家」たちが井戸川支援で県内に入ってくるだろう。

反原発運動と福島とがどう連関するのか。3年間にわたって問いかけている問題。

東京から反原発集会で郡山に来た人達、みずほちゃん率いる団体の、あの所作振る舞いに反発した県民は多い。

熊坂候補には原発訴訟団の弁護士が勝手連で応援するという。都知事選では細川派と宇都宮派に分かれていた弁護士たちが“呉越同舟”のように。

選択肢が増えるのは結構。ちょっと読んでみると、井戸川立候補は内堀を結局は利することになるという構図。

党本部にゴリ押しされて鉢村を引っ込めた自民県連。
「どうせ内堀に決まっていっぺ」と冷めていた。井戸川が出るとなると、彼への反発は強い。

「相乗り連合」の結束を強めることになる。逆効果ですらあるのだ。

相乗り・・・。なぜか、各党ともそれを“隠そう”とする。県民党などど言い張る。

民主、社民は内堀を担いだのだ。自公はそれに飛び乗ったのだ。はっきりすればいいのに。いや、本部ははっきりさせたくても候補が厭がっているのかもしれない。

その民主党。きのうの党大会。3・11後の、原発事故の混乱の原因をすべて菅に押し付けている。あの時官邸にいた奴は“同罪”なのだ。

菅を諌められなかった枝野。「国民に選択肢をお示しする」と威勢のいいお言葉。
そして新執行部をマスコミはおおよそ「歓迎」する。「評価」する。
民主党の中でも、もはや「福島」は風化したことなのかもしれないとも。

3年半、福島に積み重ねられてきた数々の既成事実。動かしがたい既成事実。
復興交付金という金に縛られていく。

それは真に有効に使われる保証なんてどこにも無い。

「もう放っておいてよ」。そんな声さえ避難している人の中から聞こえ始めている。

「運動」と「現実」との乖離。同調圧力、風評。疲れきっているのだ。

もろもろのことども。多くの県民は、知事選に“しらけきって”いる。と見える。

結果、勘違いだらけだったと総括されるかもしれない知事選。

どうも疲れていけない。何が何だかさっぱりわからなくなって行く。

決して「民度」のせいにしてほしくはないのだが。

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