2014年9月7日日曜日

「オール福島」という選択

県知事選、なぜか民主の動きが早かった。外遊から帰った増子輝彦。出る気は“まんまん”だったのかもしれないが、党としては内堀副知事擁立へ。

時系列で行くと、民主の候補に自民が相乗りって構図が出来る。意図したかどうかはともかく作戦としては上手いことやったのかなと。

先に決めた方が「先手必勝」ではないけれど、一昨日、自民党本部の言うこと聞いて、県連執行部が内堀で行くと決めていれば、自民の推薦候補に後から民主が乗るて形が出来ていたのに。

持ち帰って検討なんて言っている間に、昨夜民主がいち早く態度決定。
とんびに油揚げさらわれたってことか。

それにしても、自民も民主も「オール福島」だという。

「復興を急ぐためには政党が争っている場合じゃ無い」。なんかおかしな理屈だ。

苦し紛れのこじつけとも。

「政党が相乗りすれば復興は進むのか。争いを避けたい政治家の言い訳だ」。避難中の人の見立てが正解だ。

自民党の県連さん、「民主の候補に乗って負けを避けたんですよ」と言われるぜ。

政党間の争いあってよろしいのだ。対立軸があることが、おのずからそこに「緊張感」を生む。

「オール福島」じゃなんともはや・・・。

鉢村氏は「県民党」だと言っていた。
よくこういうこと言われるが、建前、建前。どこでものこと。

熊坂というすでに立候補を決めている人がいる。精力的に活動して様子。この人が内堀の対抗馬足り得るのか。

吉田という人も出ているが・・・。

どうも、相乗りっていうのは、まったくの政治の思惑絡み。きれいごと言うようだが、相乗りは政策論争の機会を奪い、県民の選択肢を減らすことになる。

なんか、いただけないんだよな。

オール福島、オール与党。中央ではもはや、与野党と言う緊張した、対立軸は無い。野党は埋没している。

それが何をもたらしているか。ちょっと考えてみればわかること。

福島県民の意志は必ずしも一つではない。相乗りが県民の気持ちを汲みとったことになるのか。

政治への不信と言うのは、こうした政界のご都合主義によって生まれるのだ。

さてさて、双方からラブコールを送られている内堀副知事はどうするのだ。
もはや引くにも引けないし。

こんな福島県の様子見ていて、小泉純一郎や細川護煕と言う、「反原発」を掲げ動き始めている元首相二人。

「政治とは直接かかわらないが、福島県に影響を与えたい」てなことを言っていたお二人。

「無言」を貫くのだろうか・・・。

脱原発を訴える熊坂に与するのか。

内堀が原発に関して、どんな基本的スタンスを示すのか。

もろもろ考えると、福島の復興ってなんだ、福島県民にとって政党とはいかなる存在で、いかなる位置づけにあるのかというところまで行き着く。

味噌くそ一緒のようなオール福島ってなんだいって。

多くの地方自治体での無党派、無所属を標ぼうする首長選。オール福島なら、国に遠慮なく物が言えるということか。

「敗北と言われるのを避けたい」。政党エゴだけが透けて見える県知事選と相成って来たのであり。

“チェルノブイリ”異聞

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