2014年9月26日金曜日

「汚染土」の行方

きのうの日本語の話しの続きをちょっとだけ。
コミケとよく言われる。コミュニケーションの何かだと思ってたらコミックマーケットを略しているのだという。
大体、コミックマーケットなんて催事の呼称をどれほどが知っているのか。

「とりま」ってご存知ですか、と聞かれた。犬好き。トリマーさんのことかと思う。
とりあえずまあ・・・ってことなんだそうだ。

言葉を略すればいいってもんじゃないんだぜ。

とりあえず、まあ、じゃビールとなる。
「うっ、ビールやばい」とくる。

「やばい」は危ばい。危ない、危険だということ。それが、どこでどう取り違えられたのか。「ものすごく美味い」って意味に変わっている・・。

もうふざけんやないぜって。

で本題。

ヤバいといえば除染で出た汚染土。黒い袋、フレコンバッグが県内のあちこちに野積、山積にされている。仮置き場というところに。60カ所以上だ。

その行き場は・・・。中間貯蔵施設ということになっている。それの建設の目途は立っていない。
来年中の搬入開始。無理だろう。いや無理だ。

県は「受け入れ」を決めたけど、住民への説明会なるものは進んでいない。
年を越しても住民の納得が得られるかどうか・・・。

仕方がないから、国は、仮置き場の契約延長を申し出た。1年ごとの更新とか。

フレコンバッグの耐用年数は、メーカーをしても3年という。すでにして“破損”のケースも言われている。

仮置き場に土地を提供した地権者だってたまったもんじゃない。3年間の「我慢」だと思っていたのだから。

感情論のようだが、「いい加減、嫌になる」。

中間貯蔵施設の建設がなぜ進まないか。国の無策だ。及び腰のその場しのぎを言ってきたからだ。

帰還問題と関係してくると言うこと。

国は、県もそうだろうが、「住民帰還」を言う。いつになるかはともかく、帰還が実現されるなら「余計な物」としての中間貯蔵施設は認められないということになる。
最終処分場になるかどうかはともかく、30年間、付き合わされると言うことへの嫌悪。

最終処分場は県外。国の約束。法律に明記するという。
政府が全株式を保有する特殊法人「日本安全環境事業」という会社に中間貯蔵施設の管理も含め、最終処分場の問題も委ねるという。

そう簡単に安心は出来ない。30年後に法律を変えることなんて簡単に出来ること。


“帰れるかもしれない”場所に、迷惑施設はいらないということ。それが“住民感情”。当然だ。

科学的見地からしても、線量の測定からしても、そこは永久に帰れないところと国が明言すれば、「ならば仕方がないから諦める」という考えだって生まれてくる。

国が「本音」をはっきり言わない限り、言い逃れに終始する「対策」ではだめなんだ。

わかっていても、納得しない。蛇の生殺し状態がつづくということ。

だから黒い袋は積まれていく。どこかに「腹黒い奴」がいる以上は。

話題になっていたような気もするが、東電の敷地内に、タンクの増設場所確保もあろうが、巨大な、せめて覆いのある「集積所」を作ることは非現実的な議論なのだろうか。

仮置き場から黒い袋を移動させるような。

揉め事と黒い袋の山は、まだまだそのままのような気がして・・・。

言葉も土も”汚染”され続けるのを放置したくない。

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