2012年10月1日月曜日

「外」なる敵と「内」なる敵

おおざっぱな言い方だが、歴史上、権力者が使う政治の手法。国内に懸案を抱え、自らの政権が危ういとみるや、外に敵を作り、そこに国民の目を向けさせ、国論の一致を図ろうとするー。

毛沢東はこの“戦術”を駆使した。日米を帝国主義と位置付け、国内の安定を図ろうとした。戦後の話しだが。

韓国もしばしばこの手を使っているような。“竹島上陸”はその典型かと。ロシアの大統領の北方領土訪問もその範疇か。

尖閣列島をめぐる中国の過激ともいえる反応も、今の政権内部が抱える国内問題を糊塗するためにの事と見ると分かりやすいかもしれない。

この話をすると、では、日本はとなる。

石原都知事の発言に端を発し、野田政権による「国有化」。それで内憂がいささか除去され、その失政の「目くらまし」にすることが出来たのか。そうは行かなかった。
世論操作も“成功”しなかった。

かつて中国が使った政治手法がなぜ日本に通用しなかったか。韓国が使っている手法が日本に通用しなかったか。

これもおおざっぱに言えば「民族性の違い」と言えるのかもしれない。

「3・11」による測りしれない経済損失。原発事故による「福島」への対処。それはあと何年かかるかもしれない国家的問題。

「原発」を巡っては、多額の国家予算を必要とされる。「福島」をいささかでも解決しない限り、この国の経済の停滞は免れないのだ。補償や復旧だけではない。流通も含めて、経済機構が破たんしかかっている。それへの“認識”を与野党含めて、いかばかりや持ち得るのか。

なぜこの時期にオスプレイの沖縄配備なのか。中国を刺激し、「敵」を作っての理論武装なのか。
何回も書いた。目くらまし政治。

翻って、福島にとっての内なる敵はなにか。外なる敵は何か。外ははっきりしている。風評と妄想。そして政府。はたまた無責任なマスコミか。

内なる敵は・・。知事か、役人か・・・。それとも県民か。客体の無い、自らの心なのか。惑わされる心理なのか。

内でも外でもない。最大の敵は東京電力福島第一発電所の爆発現場。見えざる敵、放射能に怯えながら、その場で働いている人たちがいるという事実。それに携わる動機は何にしても。いつ牙をむくかもしれない“敵”。

それが誰であれ、あの現場で働く人たちがいるということを忘れること、そう、ついつい忘れがちになること、それが「心の敵」なのかも。

被害が心配されて台風。昨夜のうちに去った。原発への被害もない模様。

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