2013年8月20日火曜日

経年劣化

経年劣化、災後に言われ出した言葉のような気がする。少なくとも一般的には。

まともに作られたコンクリートの頑強な建物でも30年、40年すれば「劣化」してくる。ひび割れもあろう、傾きもあろう。

Fの建屋も劣化していたという。あの爆発事故の主たる原因は冷却装置の電源喪失であったとしても。

人が建てたものは、かならず“壊れる”ということだ。
コンクリートの防潮堤、その後の“動き”はどうなったのか。計画段階でも賛否両論あったし。

高速自動車道のトンネル事故も経年劣化だった。航空機にもそれは当てはまる。

原発を巡る、福島原発をめぐる「劣化」の数々。
事故処理の対応も劣化なのだろう。

昨日見つかった1Fの高濃度汚染水の漏えい。300トンという数字は漏えいとは言わないかも。汚染水のタンクから流れ出ている。しかも一部は8000万ベクレル。

タンクはどれだけ「経年」したのか。高濃度汚染水の貯蔵タンクはそんなに古いものではない。急造だが。

現場の作業員の人の見立て。「タンクのゴムパッキンが猛暑で劣化し、使いもにならなくなったのではないか」。うなずける。

作業員の人たちも酷暑で参っているはず。タンクの部品が溶けるくらいなのだから。
きょうは暑さは小康状態とはいうものの。そして心配で気になるのが雨。
ゲリラ豪雨が事故現場を襲ったら・・・。当然、地下水は急増する。遮水壁なんて超える水量になるはず。
ポンプで汲んでも間に合うわけがない。

お手上げ状態なんだ。東電という会社も、それにつながる人たちも、皆、経年劣化してるはずだから。

原発建設時の「初心」を持っている人は、まずいないのだろう。

国家にも経年劣化はあるのか。あって欲しくはないが。
事務所の近くのお屋敷の塀には「日本を取り戻そう」というポスターが貼ってある。ほぼ毎日それを見る。どの日本?いつの日本?どういう日本?
主語というか目的語というか、取り戻そうという日本の形がわからない。
取り戻すってっていうことは、日本そのものがどっかにとられていたっていうことになるし・・・。とか。
そうか。経年劣化した国の形を変えようということなんだな。劣化していたんだこの国は・・・とも。

私事で恐縮。
自分自身の経年劣化がこのところ甚だしい。長年“付き合ってきた”、だましだましの対処療法でしのいできた腰痛。ついに「爆発」。薬効とて無く・・・。
激痛に悩まされる日々。

我慢していると背中、首、肩・・・。思考能力の著しい低下。頭脳の劣化。大いなる目の疲労・・・。
実を持って感じる経年劣化。パソコンが良くないってのは百も承知の上なのですが。


郡山の中心市街地。震災で損壊した経年劣化のビルの解体が進んでいる。遅々としているようにも見える。

4 件のコメント:

小島喜子 さんのコメント...

いつも良いお話しをありがとうございます。
とても勉強になります。

瀬川さんも腰痛なんですね。
私も脊柱管狭窄症です。
大変辛いですが、プール歩きなど運動を続けていたらかなり楽になりました。
プールとかストレッチとか筋トレとかは、もうお試し済みかもしれませんが、半信半疑ながら3つを継続していたら、本当に改善しました。

早く痛みがやわらぎますようお祈りしています。

亭主 さんのコメント...

jollyママさま

書き込みありがとうございます。いつもありがとうございます。

お見舞いのお言葉までいただいて恐縮。

実は、3・11の前までが、週に3回くらいジムに行ってました。筋トレはもちろん、20分ストレッチ、そしてプールと。泳いだり歩いたり。

3・11後、一部損壊、家具めちゃくちゃの家をどうにか片付けてところにビッグパレトに川内村と富岡まちからの避難してきた人たち。

車の中で寝ている言う達、閉じ込められた犬たち。

ダンボールハウスに横たわっている人達。その避難所は土足のままのところ。頭の上を靴が歩いていく。

なすすべの無い人たち。臭気とホコリ。「健康で文化的な最低限度の生活」。まったく無し。
想像してみてください。2畳ほどのダンボールで囲われた空間に家族で生活している光景を。

支援物資の少量はもはやひからびたパンと固くなったおにぎり。

時々のボランティアが作る、それも一日だけのラーメン。

あの頃はまだ寒かった。エンジンをかけっぱなしにしてはおけない。車の中で夜を過ごす犬。ペットボトルにお湯を入れ、タオルでくるみ束の間の湯たんぽの差し入れ。

温かいおにぎるが食べたい。知り合った人に、申し訳ないけどそこの”管理者”に見つからないようにコートのポケットに忍ばせたおにぎり差し入れ。

そんな日々の連続でした。風呂へ連れていくことも。近くで開放されている温泉に。

だって道はわからないのだから。

このままだと「おれが壊れる」。ジムに久しぶりに行きました。顔見知りが声をかけてくる。「なんだい、放射能が怖くって東京に避難していたんだって。みんなの評判だよ」。

そこにも「デマ」というか「口さがない人たちの群れ」があったのです。

その日以来ジムを退会しました。能天気な人たちに耐えることは出来ない。

おかげで去年は頸椎をやられ、今は腰痛との闘い、共存。

プールに浮かんでいるだけでもいいんですよね。別のジムに入会したものの、そこも雰囲気馴染めず。数回だけです。

ああ、会費がもったいないといつも気にしながら。

小島さんに背中を押され、書くことをセーブして、せめてプールと朝のゲンキの散歩でどうにか持ちこたえます。

脊椎菅狭窄とはこれまた・・・。整形外科の分野ですか。

ありきたりですがお大事に。

小島喜子 さんのコメント...

「あ~、そうだった。
瀬川さんは東京じゃない
郡山にお住まいなんだ。」
わかっているのに、ついつい
こちらの物差しで発言してしまいます。
本当に本当に申し訳ありません。

瀬川さんがそういう環境、そういう思いの人々の中にいらっしゃることをつい忘れて話してしまいます。
3.11後も1週間ほどですぐにジムは再開し、元通りの日常の中にジムがある私とは違う環境。
配慮ない私、胆に銘じますなんていいながら
東京のものさしでどうしても考えてしまいます。ごめんなさい。

ジムの知り合いの人の言葉、すごく傷つきます。
言われた時のゲンキちゃんのパパさんのお顔が浮かびます。
ひどい言葉。
でも、そういうことを言いたくなるようにした者のせいであって、その人を責めることはできません。
みなさん、それぞれの方法で心が負けないようにバランスを保ていらっしゃるのだと思います。

今後はもっともっと胆に銘じて物事を慎重に考えるようにします。

亭主 さんのコメント...

小島さん。

こちもジムは再開してましたよ。1週間ほどで。
「不備」に文句を言う会員も多々いたとか。

お気になさらないでください。塾生にもあおの直後から言っています。普通に暮らしなさいと。

たぶん、僕はへそ曲がりなのかもしれません。

しかし、お付き合いが出来た老夫婦。仮設でご主人が亡くなられた時はさすがにショックでしたが。

ご忠告聞いて、せっせとストレッチに励みます。犬の散歩も。20分程度でOKらしいので。

稲穂がたわわに実っています。黄色くなったら秋です。絶景です。