2013年8月8日木曜日

「遅すぎる・・・」

何かがあったから、誰かが何かを言ったから、それを受けてあれこれ言うのも
気が引けるし、歯がゆいし、心もとないが・・・。

原発事故現場の汚染水問題。
なにも最近になって判明したことではない。一昨年の事故直後から言われていたこと。
地下水含む汚染水問題は、現場にいる作業員から指摘されていた。県にもその旨は、対策をとるようにということは伝えられていた。
県が東電にどう言ったのか、言わなかったのか、それはわからない。

政府だって知っていたはずだ。何も手が打たれなかった。一昨年・・・。

一昨年4月、高濃度汚染水の海洋流失は判明していた。
東電は低濃度の汚染水を海に放出した。

汚染水はタンクに詰められ、タンクは日を追って増え、東電の敷地内はタンクで埋まっている。いた。

このままでは、汚染水をタンクで解決するという手法のは限界があると誰もがわかっていた。わかっていたけど、有効な手をうたなかった。うてなかった。

何故だ。

時々伝えられるタンクの話題。そんな中、今年の6月トリチウムが検出されるに及んで、地下水も問題が表面化するに及んで(地下水の流入だって、とっくにわかっていたことなんだけど)、世の中はまたも騒擾となる。

水ガラスは有効な手立てではなかった。地下水も汚染されていた。規制委員会は地下水の汲み上げを指示。出来っこないさ、一日300トンもの地下水の汲み上げなんて。

ようやく国が動いた。動いたというとなんか恰好いいが、遅いんだ。あまりにも遅すぎるんだ。後手に後手に回っているんだ。

「火は小さいうちに消せ」。消せなかった。消さなかった。大火になった。
国は重い腰を上げ、凍土で遮水壁を作るという。国費を投入して。

何をいまさら・・の感。

一昨年、すでにして東電には当事者能力が無いことがはっきりしていた。民間企業に膨大な“廃炉”予算があるわけはない。被害者の賠償だって思うように進まない。

あの時、費用の立て替えだとか貸付だとか、わけのわからんことで「責任者東電」を置いておかなければならなかった政府の無責任さ。もちろん民主党政権。

事実上ではなく完全に東電を国有化して後始末を国を挙げて、官民挙げての英知を結集して事にあたるべきだったのに。もう何度となく一昨年に時点で言っては来たが。

非常時なのである。ずっと続いているのだ、非常事態が。

未体験の凍土遮水壁。地下水をせき止められてとしよう。海に流れなくなった地下水はどこへ行くのか。逆流するし、その場にとどまり、地中深くまで侵食する。

岩盤が強固だ。原発立地の一つの理由。その岩盤の下が侵食される。地盤が緩くなる。かろうじて立っている建屋は、もろくも倒れる危険性をはらむ。
建屋が倒れたら、壊れたらどうなる・・・。

事故現場の危険性は、大方の人が知っていたのだ。知らんふりをしていただけ。
体裁、体面を取り繕う。

危険や非常時を横目に、すべては「参院選が終わってから」にされていた。

何度でも言う。東電はもうとっくに「お手上げだ」と言っていたのだ。病んだ東電に何を押し付けても解決の道筋なんてできっこない。
それを知りながら・・・・。

遅すぎる。遅すぎる。

政治は非情だ。さまざまな犠牲の上に政治は成り立っている。

海に流れ出している汚染。その濃度は判然としない。汚染されているのは建屋の下を通った水だけなのか。その他もか。

事故以前から、いわば“汚染水”は海に流されていた。一応は基準値以内の濃度で。温かい海水に寄ってくる魚たち。突堤は釣り人たちの格好の「穴場」だった・・・。釣り場は原発を“魅力的”に見せる最高の「エサ」だった・・・。


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