2012年3月6日火曜日

ジャーナリストとは・・・ 3・11へ

「3・11」後、とみに目にし、耳にする機会が多くなったような「肩書」いろいろ。

専門家。何々に詳しい人。ジャーナリスト。それぞれに“定義”がはっきりしない漠然とした呼称と。そうそう、それに有識者ってのも。

専門家と呼ばれる人は、だいたい、学者さん。どこどこ大学なんとか学部教授という具合になるんでしょうが。詳しい人っていうのも、こんな具合か。

先日開かれた女性宮家に関する有識者会議。そこで意見を述べた人が田原総一朗氏。テレビやネットでおなじみの。彼の肩書はジャーナリスト。きのう対談していた桜井よし子さんもジャーナリストって書かれてた。
鳥越もそうだし。元新聞記者じゃだめなのかな。

ジャーナリストの定義。はっきりしたものが無い。ジャーナルする人ってことか。
ジャーナルもよくわからない。単に伝えるということか、批評、解説という意味も含むのか。

そういえば、なんとかリスト、まだまだある。アナリスト、コラムニスト、エッセイスト・・・。ジャーナリストもさらに分けられているような。例えばフリージャーナリストとか。

新聞記者も、テレビ記者も、雑誌の記者もたぶんジャーナリストなんでしょう。世間一般の認識としては。ジャーナリズムって言葉に象徴されるように。
だけど会社に所属している人は、多分、社名で仕事している。

社名が無い、いわば“無所属”な人達をジャーナリスト、あるいはフリージャーナリストっていうのか。

それは他称なのか、自称なのか。

ジャーナリスト。なんか“偉そう”な気がする。

その人たちから貰ったことないけど、名刺にジャーナリストって書いているんだろうか。田原氏のには、たぶん“肩書”無かった。

論旨定まらないけど、なんでこんなこと書いているかというと、「3・11」後、特にネットを中心にジャーナリスト、フリージャーナリストという人が多数登場してきて、いろんなことを言っているから。

フリージャーナリストと称する人たちも「自由報道協会」という“団体”を作り、そこに所属する。そして、ここのメンバーは時々物議を醸す。
先日の週刊文春の記事も然り。

彼らは一匹オオカミかと思いきや、いや、一匹オオカミだろうけど。
これは新聞・テレビという既存メディアを決して擁護しているのではないが、一匹オオカミの自己完結ジャーナリズムは怖い気がする時あり。それは、なんらのチェック機能なく、勝手きままな、さまざまな言辞が吐き出されていくから。

著作物があり、既存メディアに登場した人たちは「著名」という冠も付くし。著名な人も、無名な人も。あちこちにいるジャーナリスト。
著名な人はそのまま「有名人」。彼らが言う、オピニオンリーダーともなる。

ジャーナリストという“職業”か。世の中を「大所高所」から見て、動かしていると思っている人か。

津波で輪転機を流された石巻日日新聞。翌朝、ロール紙にマジックペンで書いた新聞を作り、避難所に配った。「情報」を与えようと。被災地の人はそれをむさぼるように読んだ。

そこの若い記者が後日言っていた。「僕たちはジャーナリストとは思っていません。ローカリストです」と。いいね、この「ローカリスト」って言葉。

この石巻日日新聞の逸話。今夜、テレビドラマで放映されるとか。
見る気はしませんが。

かつて持っていた、テレビドラマのジャーナリズム性は無くなってしまったような気がするし、俳優が大声で「演技」しているのは、絶対しらけるから。

3・11へ。新聞各紙にも、もちろんその名刺には社名があるだろうけど、ローカリストたらんとしているような記者がいい記事を書いている。読ませてくれる。書くことで「寄り添って」いるような。

報道の自由とは。その思想が染み込んでいるような日本。自由が保障されている故にか。さまざまな「報道被害」が世を覆っているのも事実。

今朝の新聞記事にも、週刊誌の広告みても「煽り」があまりにも多すぎる。でも、何を書いても「自由」なんだもんね。この国は・・・。

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