2012年4月9日月曜日

「本末転倒」なのだ

桜の眺めは未だしですが、きょうの郡山は春の気配です。
きょう入学式や始業式を迎えた方も多いかと。おめでとうございます。
姪の息子も入学式だった。写真の姿は凛々しかった。

で、本題・・・。

物事の根本的なことと、そうでないことを逆さまにすることを「本末転倒」という。辞書にはそう書いてある。原発再稼働をめぐって、先頃枝野は「理解」と「同意」の解釈を問われて、「辞書に書いてある通りだ」と見栄を切ったが、普通の人が持っている辞書と枝野の辞書とは、月とスッポンくらいの違いがあるのだと思う。困ったもんだ、日本人なのに日本語を知らないって。

福井県の大飯原発再稼働をめぐる問題。枝野発言の迷走。野田の突飛な見解。
第1次ストレステストの結果が出て、次は第2次と思いきや、いきなり“安全基準”を政府が作成と言いだし、たった3日で“基準”なるもの作ってしまった。もちろん経産省の役人が「おっとり刀」の「付け焼刃」で作ったものだが。いや、もしかしたらずっと前から作っていたのだろう。この日に備えて。

なんで再稼働を急ぐのだ。その理由は「電力不足」だとされている。電力がどれくらいあるのか。そんなことは誰もわからない。電力会社以外は。発電量、いくらでもごまかせる。

なに、政治判断だって。ふざけんなよ。政治家が判断出来る問題じゃないでしょ。専門家という人も信用してないけど、危機管理も出来ない政府の判断なんてちゃんちゃらおかしい。おへそで茶をわかすようなもんだ。

地元の理解を得るために野田は福井県に行くとう。京都や滋賀は手下にやらせるらしい。福井はたまたま立地県であるということだけ。事故を起こしたら、県境なんか関係ない。風が決める。

だいたいね。県境なんて明治政府のこっぱ役人が地図に線を引いて決めたにすぎない行政区画でしょ。県境なんて、山の中だったり、田んぼの中だったり。
川をへだてた向こうってことでもない。中東のように民族が違うわけでもないし。

この夏、関西電力管内ではこれだけ電気がたりなくなります。そういった正しい実態が明らかにされて、その上で、いたしかたなくというならまだしも。
電気がなくなる、電気がたりない。そればかり言って脅して。
やくざモンより始末が悪いぜ。こけおどし。
原発再稼働はまず福島県の問題を解決してからにしてよ。あんあたらには分かるまいが、これだけ苦しめられている福島県民。せめて、その犠牲によって成り立ったのが新エネルギー政策っていうんじゃないと浮かばれないよ。

もちろん被曝では全くないけれど、福島県では621人が震災関連死している。激変を強いられた 避難生活のためだ。
「ふくしま」をきちんと検証して、責任の所在を明確にして、菅を事故調含めて「証人喚問」してからの再稼働論議。まだケツも拭いてないのに・・・。

免震重要棟も持たない大飯原発。電力会社に「計画書」作らせて、それでよしとするらしい。とんでもない。F1でも免震重要棟があったから、まだあれで済んだんだ。

あんな「基準」とやらで再稼働。原発に絶対安全なんてない。もっと大きな津波だって来るさ。もう自然は以前とその有り様を異にしているんだから。

もし、これで再稼働ってことになったら、あっちこっちの原発再稼働さ。老朽化しているものどうするのって。あの基準で。

先月11日。郡山市で反原発集会があった。なにも責められる所以がないところで。
あの時、バスに揺られて来た人達。再稼働に前のめりになっている官邸や経産省のおひざ元にいる人たち。何してるんだろう。

経産省の前には座り込みを続けている人達がいるという。・・・「という」と書いたのは、メディアがもうそれを全く伝えなくなったから。
官邸内でのバカな記者の意味無い立ちレポ流しているんなら、その周りも撮って流してみてよ。抗議デモがきているのかいないのか。

ツイッターでは4月13日の抗議デモの呼びかけが行われている。官邸と関電前で。
もし、政府を動かし、政策を変えさせるなら、あの安保反対闘争のような大規模なものでしかないぞ。岸を退陣に追い込んだような。
花見気分じゃだめなんだよ。帰りに千鳥が淵寄ってってようなもんじゃ。

オキュパイド、ワシントン。あれは今どうなったんだろうね。
オキュパイド永田町なんてありうるのかな。
煽っているんじゃないけどね。

“チェルノブイリ”異聞

  ロシアがウクライナに侵攻し、またも多くの市民、日常が奪われて行く。 ウクライナという言葉、キエフという言葉、チェルノブイリ・・・。 そう、あの最大の原発事故を起こした地名の幾つか。 「チェルノブイリ原発事故」。1986年4月26日。 ウクライナの北部にあるその...