2012年4月19日木曜日

歌の文句じゃないけれど・・・

古い奴だとお思いでしょうが・・・・
そんなセリフで始まった昔のはやり歌。鶴田浩二の「傷だらけの人生」。

時々歌詞を引き合いにして書いていますが、またもや歌。不思議なくらい的を射てる。

♪何から何まで真っ暗闇よ 筋の通らぬことばかり。
 右を向いても左を見ても、馬鹿と阿呆の絡み合い
 どこに男の夢がある♪

そしてもう一度頭の語りを。

「 古い奴だとお思いでしょうが、古い奴こそ新しいものを欲しがるもんでございます。どこに新しいものがございましょう。生れた土地は荒れ放題、今の世の中、右も左も真っ暗闇じゃござんせんか。 」

すでにして40年も前の歌。それが現代へのメッセージにもなるとは。歌は世に連れ、世は歌に連れということか。

この歌を“現代語”に訳してみます。勝手に”意訳”してみます。

「温故知新という言葉があるではないか。古きを訪ねて新しきを知るって。古今東西、文明は科学は日進月歩、進化しても、それを取り巻く人間の本質はまったく変わっていない。原子力発電という便利さを快適さを手に入れても、それがひと暴れすれば生まれた土地を追われて、その土地は荒れ放題になり、人心は真っ暗闇のように、嘆かわしいことになっている」。
「原発が止まれば電気がなくなり、世の中真っ暗闇になるという。そう脅して再稼働を目論むってのは、どうしても筋が通らない。政治や官僚の世界では、与党とか野党とか言ってみても所詮は同じ穴のむじな。今は禁止用語らしいけど、やはりわかりやすく言えば、馬鹿と阿呆という似たり寄ったりの連中ばかり。どこに居るんだろう。たくましい想像力を持って、この国の将来や未来を、いや明日を語ってくれる男が。いや、いない」。

そんなことになるんでしょうかね。


原発再稼働(大飯原発)についての世論調査とやら。再稼働容認という政治判断に反対という人が55%と。各メディア似たり寄ったりの数字。
反対が55%もいた。「も」もですよ。「も」じゃないでしょ。亭主にすれば55%しかいなかったという大きな衝撃。

浜岡原発のある御前崎市長選では、どっちかと言えば原発容認派とみられる市長が再選。

「多少のリスクは覚悟しても、原発がないと食っていけない」。そんな市民の声が載る。

福島の原発事故。放射線が体を壊してはいない。ただただ、人の心を壊してしまった。

こころの崩壊を嘆く・・・そんな亭主も「古い人間なんでございましょうかね」。
お天道さまには背を向けてはいないけど。

“チェルノブイリ”異聞

  ロシアがウクライナに侵攻し、またも多くの市民、日常が奪われて行く。 ウクライナという言葉、キエフという言葉、チェルノブイリ・・・。 そう、あの最大の原発事故を起こした地名の幾つか。 「チェルノブイリ原発事故」。1986年4月26日。 ウクライナの北部にあるその...