亭主の住む町内会には16の班に分かれています。持ち回りなのですが、今年度の班長という役割が回ってきて。昨夜はその“会議”。名付けて前期班長会議。
冒頭の副会長さんからの話は、やはり放射線のことでした。子供たちを守っていきたいと。線量計も会長さんのところにあるから活用してください。食品の検査は公民館に持っていってこうやってと。熱心に質問するお母さんも。
班の名簿を渡され、説明を受けました。班の中に最近入居してきた富岡町の人が4軒あるということで。
そこは以前から借家だったところ。大家さんが改装して借り上げ住宅のようにしたらしい。おお、仲間大歓迎。住民票を移しているかどうかは知りませんが、近々会いに行こうと。
富岡町役場の知人二人に早速連絡。電話出ない。夜遅くになったようやく折り返しあり。「すいません、いままで倉庫で作業してたものですから」。
町役場の人たち、日曜日の夜も働いている。ようやくどうにか一息つけそうですと彼は言ったけれど。声は疲れていた。
4世帯の人のことも彼は知っていて「よろしくお願いします」。「お任せくだされ、面倒みるぜ」。「心強いお言葉ありがとうございます」。・・・のようなやりとりして・・。
別の班の班長さんのところには川内村の人もアパートに入っているとか。
南相馬市では警戒区域が解除。きょうから。よくわからない。立ち入りは自由だけど居住は出来ないってこと。
避難先から、一年以上前のままの我が家に入り、立ちつくす人たち。家の周りは雑草だらけ。
家の中で最初にやったのが一年以上前のままの冷蔵庫の中味片づけだったと。
何も終わっていない。これからが始まり。ゴールの見えない始まりかと。
富岡の人たちはこれから何年、郡山に住むことになるのだろうか。
諦めたのか、“希望”を持っているのか。
美しい村など初めからあったわけではない。
美しく生きようとする村人たちがいて
村は美しくなった。
120年以上前にあった磐梯山の噴火。ふるさとを蘇らせた人が言った言葉だと記憶している。
情緒的に言うのでもない。感傷的に言っているのでもない。120年前の惨事を契機に生まれたコトバは、今にも、まったく同じように通用するのだなと。
美しい国・・・・それは・・・・。もはや通用しない言葉なのかとも。
2012年4月16日月曜日
“チェルノブイリ”異聞
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