2012年4月13日金曜日

結局、あの時と同じだった

朝、民放テレビをみていたら、情報番組というやつを見ていたら。突然のニュース速報。たしか8時過ぎ。北朝鮮がロケット発射と。出所は韓国。日本政府は未確認と。

民放からNHKに。なんと、朝の連ドラ真っ最中。ニュース番組になるでなし、L字の速報画面があるでなし。

さてさて民放早とちりかと思いきや。アメリカのメディアも伝えてくる。日本政府は「確認中」だと。そっか、NHKも確認中だったのかい。韓国発の一報は入っているはず。

そして見せつけられたのは、頼りない政府のあたふたぶりとテレビの混乱ぶり。

「冷静に対応してください。確認中です」と官房長官が言ったとか。あのね、国民は冷静に見ていたんですよ。混乱して、あわてていたのは政府とメディアでしょ。

北朝鮮に送り込まれている報道陣からの情報も無いし。きのうまで、あれだけ政府のお先棒担ぐみたいに、やれ、Jアラートだの、Mネットだの言っていたのに、どこにも政府からの情報が入ってこない。なんにも機能してないじゃないか、このシステム。

結局同じじゃないの、あの時と。原発爆発の時と。「情報」を巡る対策、体制がやはりまったく出来ていなかったということ。隠すことは何もないし、いち早く知らせなければ、危険は回避できないだろうに。

お粗末さをまざまざと見せつけられましたよ。またもや。

結果は「打ち上げ失敗」ってことで、“被害”はなかったものの。この後味の悪さ。

福島県にMネットとやらで情報が寄せられたのはなんと一時間後だとか。もう全部終わってるじゃないの。海の中に破片となって沈んでいるんじゃないの。

敢えて“騒動”と言わせてもらえれば、これで何がわかったか。この国の情報収集能力、危機管理システム、情報伝達システムが未だもって不十分だったということ。なってないってこと。

この国の甘さを世界に露呈してしまい、打ち上げには失敗したものの、日本の混乱ぶりを見て喜んでいたかもしれない北朝鮮。北朝鮮の国営テレビの発表は早かった。失敗したら黙るのが常な国なのに。敢えて。したたかさが垣間見えるような。

「7時40分には情報は入っていた。ダブルチェックしていたために発表に時間がかかった。情報伝達の在り方、再検証することが必要」。官房長官さまの片言つまむと。

「わが国には影響ない」。官房長官。影響ないっていわれると、またまたあの時の「ただちに影響ない」発言を想い出してしまう。

破片がおちてくるなど物理的影響はなかったけれど、いろんな影響は有ったんだよ。

踊る官邸、踊るマスコミ。ピョンヤンにいる報道陣は、何を見せられ、どうするんだろう。
きのうまで散々見せられていたあの管理センターみたいなところのモニター画面。それは何だったんだい。張りぼてモニターだったんじゃないの。

何をやらかすかわからない北朝鮮。早や、次なる一手を考えているかもよ。

しかし、本当に頼り無いんだこの政府とやらは。

そして気になる原発4号機・・・。この情報開示はいかがなのかな。

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